Workspace ONEでは社内リソースへのアクセスを実現するゲートウェイサーバであるUnified Access Gatewayという、様々な機能をひとまとめにしたアプライアンスが提供されており、大きく以下のコンポーネントが集約されています。
- Horizon セキュリティサーバ
- リバースプロキシ
- VMware Tunnel
- Content Gateway
- Secure Email Gateway
1つ目のHorizon セキュリティサーバは正式な名前か微妙なところですが、名前の通り仮想デスクトップ環境であるHorizonのゲートウェイとなるサービスです。
2つ目、リバースプロキシについても名前の通り、一般的なリバースプロキシとしての機能を提供するサービスですが、普通のリバースプロキシの機能に加えてIDブリッジという、認証連携を仲介してくれるような機能も利用することができます。
3つ目のVMware Tunnelは、さらに2つのコンポーネントに分けられ、「VMware Tunnelプロキシ」と「VMware Tunnel」があります。
名前が似ていて若干ややこしいですが、「VMware Tunnelプロキシ」の方は、セキュアブラウザで利用できるリバースプロキシのようなもので、「VMware Tunnel」の方はいわゆるPer-App VPNというアプリベースでのVPN接続を提供する機能です。デバイスまるごとVPN接続を確立するワケではなく、指定したアプリを起動するとVMware TunnelアプリがバックエンドでVPN接続を確立してくれます。
どちらも、Workspace ONE UEMで管理されていないデバイスはアクセスが拒否されますし、管理されていても定義されたセキュリティルールを守っていないデバイスからのアクセスはブロックされます。
4つ目のContent Gatewayはファイルサーバやクラウドストレージへのアクセスを提供する機能です。こちらはContent Lockerというアプリと組み合わせて使用することで、社外ネットワークのデバイスから、社内ネットワーク内のファイルサーバへアクセスすることができるようになります。
ファイルサーバへアクセスができるということは、社外ネットワークの端末にデータを持ち出すことができるということを意味するので、データ漏洩のリスクが気になるところですが、Content Lockerアプリにはファイル共有制限やコピー&ペースト制限など、データ漏洩対策となる制御が施せるので、セキュアなファイルサーバへのアクセスを実現することができると言えます。
最後、5つ目のSecure Email Gatewayはメールサーバへのアクセスを仲介するゲートウェイ機能で、オンプレミスのメールサーバへのゲートウェイ機能で、Eメール順守ポリシーやセキュアなメーラアプリであるBoxerなどと組み合わせて利用することによりセキュリティレベルを落とすことなく、社外デバイスにも社内メールサーバへのアクセスを実現させることができます。
後半の3つはWorkspace ONE UEMにより管理されているデバイスに対してのゲートウェイとして利用することが一般的ですが、いずれも利便性とセキュリティを両立することのできる機能だと思います。
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