スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2025の投稿を表示しています

vSphere Memory Tieringで物理RAM容量の限界突破

  VCFをなんとか自宅で動かせないかとアレコレ考えていたところ、RAM容量のハードルを越えることができる可能性のある機能を見つけたので試してみることにしました。 色々調べてみると、物理RAM容量96GBのミニPCでHolodeckを動かすためにこの機能を使っているような強者も居るようなので、手元にあるミニPCで試してみます。 大まかな流れは以下の通りです。      1.ESXiにてMomory Tieringの有効化     2 .RAMとNVMeメモリの比率変更     3 .NVMeメモリ使用量の確認 1.ESXiにてMomory Tieringの有効化 まずは、ESXiの管理コンソールにログインし、実行前のメモリ容量を確認しておきます。このサーバーには物理RAMを64GB積んでいるので、容量もその通り出ています。 対象のESXiにSSHでログインして以下のコマンドを実行し、MemoryTieringを有効化します。 esxcli system settings kernel set -s MemoryTiering -v TRUE 次に、以下のコマンドを実行して、特定のディスクをtierdeviceに変換します。 esxcli system tierdevice create -d /vmfs/devices/disks/[Disk Name] 例として以下のようなイメージです。 実行後、以下のコマンドでデバイスが表示されればOKです。 esxcli system tierdevice list 再起動後、ESXiのWeb管理コンソールログインしてメモリを確認すると、メモリの容量が増加(64GB→80GB)していることが確認できます。 デフォルトでは物理RAM容量の1/4のサイズがTiered Memoryとして追加されるようです。 2. RAM と NVMe メモリの比率変更 デフォルトではRAMとNVMeメモリの比率は4:1になります。 つまり、64GBのRAMでMemory Tieringを有効化すると、デフォルトではNVMeのメモリは16GBにしかなりません。 この比率は設定で調整ができるため、今回は最大まで増やしてみます。 一応RAM容量を超えないようにすることが推奨さ...

Workspace ONE Accessのディレクトリ同期をAPIで実行

  今回はWorkspace ONE Accessのディレクトリ同期をAPIで実行してみます。 WS1 Accessに連携したディレクトリはビルトインの機能で定期的に自動同期させるように設定することができます。例えば1日に一回などといった形です。 ただ、自動同期は最短で1時間に1回なので、AD側での情報更新後即時にWS1 Accessにも変更を反映したい場合は手動で同期を実行する必要があり、 Omnissa Community でもそういうことをやりたいといった質問があったため、今回APIで同期を実行する方法を検証してみました。 WS1 Accessで利用できるAPIは以下のURLに明記されています。 https://developer.omnissa.com/omnissa-access-apis/openapi.json 今回実施するAD連携設定の変更は上記のURLには記載が無さそうので、実施は自己責任です。 大まかな流れは以下の通りです。      1.WS1 Access管理コンソールを操作してAPIの情報を収集     2 .Postmanの設定     3 .動作確認 1.WS1 Access管理コンソールを操作してAPIの情報を収集 WebブラウザでWorkspace ONE Accessの管理コンソールにログインし、[統合]>[ディレクトリ] をクリック後、同期を実施したい対象のディレクトリ名のリンクをクリックします。 次に、裏で動いているAPI情報を取得するためにブラウザのデベロッパーツールを開きます。Chromeの場合、[右上のオプション]>[その他のツール]>[デベロッパーツール]をクリックします。 デベロッパーツールの[Application]タブを開き、左の[Cookies]を展開し、URLをクリックすると使用されているCookieを確認することができます。 Name列が[HZN]のレコードをクリックし、[Cookie Value]の値を控えておきます。 これは後程PostmanからAPIを実行する際の認証情報として使用します。 次の手順でAccessの管理コンソール上で手動でAD同期を実行するのですが、その時に裏で動くAPIの情報をキャプチャす...

Omnissa IntelligenceのカスタムコネクタでRedmineのチケット作成を自動化

  今回はOmnissa Intelligenceのカスタムコネクタを使用してRedmineと連携し、Workspace ONE UEM上の情報をトリガーにRedmineにチケットを起票するところまでを自動化してみたいと思います。 大まかな流れは以下の通りです。      1.カスタムコネクタの作成     2 .カスタムの自動化アクションを作成     3 .カスタムコネクタを使用したワークフローの作成     4 .動作確認 1.カスタムコネクタの作成 Intelligenceの管理コンソールのメニューから「統合」をクリックします。 左側のメニューから「ワークフローコネクタ」をクリックします。 「追加」をクリックします。 【補足】 デフォルトではビルトインのUEMコネクタやIntelligenceコネクタしかありませんが、カスタムコネクタでは任意のシステムと連携するためのコネクタを自作することができます。 「カスタムコネクタ」タブをクリック後、以下を設定して「設定」をクリックします。  -名前:任意の名前  -Base URL:連携先システムのURL  -Auth Type:認証方法を選択(今回はAPIのクエリ内にAPIキーがあり、認証が不要なシステムのため”No Authentication”) カスタムコネクタが作成されました。コネクタを作成するだけであれば大した作業ではありませんが、この時点ではアクションが何も存在しないためコネクタができたというだけですので、カスタムのアクションを自分で作成してインポートしてあげる必要があります。 次章でカスタムのアクションを作成します。 2.カスタムの自動化アクションを作成 カスタムコネクタを利用するにあたっての唯一にして最大の山場が自動化アクションの作成です。ここでは例として「Redmineにチケットを起票する」という自動化アクションを作成してみます。 Postmanを起動し、+マーク⇒「Blank Collection」をクリックします。 Collectionに適当な名前を設定して「Add a request」をクリックします。 まずはリクエストの名前を設定し、その他連携先のサービスのAPI実行に必要なパラメータをすべて...