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エクストリームHoloDeckデプロイ

  この投稿は、 vExperts Advent Calendar 2025 の12日目です。 引き続きVCFをなんとか自宅で動かせないかとアレコレ考えています。 ということで、 前回のポスト まででHoloDeckをデプロイする事前準備までが終わったので、いざHoloDeckのデプロイを実施してみます。 ちなみに、タイトルのエクストリーム○○とは、過激な状況や極限状況などで特定のスポーツやアクティビティなどをすることでして、代表的なもの(?)としてエクストリーム出社があります。 ここでは、「エクストリームHoloDeckデプロイ」を" 極限まで少ないリソースのホストにHoloDeckをデプロイする "と定義して、その限界に挑戦した(リソースの都合上せざるを得なかった)記録となります。 大まかな流れは以下の通りです。     0 .今回使用するホストのリソース詳細      1.HoloDeckデプロイスクリプトの実行      2.Scriptsの作成と配信設定     3 .動作確認(デバイス側操作でScriptsを実行) 0.今回使用するホストのリソース詳細 私自身HoloDeckを使ってみるにあたり、インターネット上の情報を色々探してみました。 ミニPCなどにデプロイしたと思われるブログポストなども見かけ、これはうちにあるヤツでもなんとかすれば行けるのでは...?と思い至りやってみた次第でして。 ネット上に数多存在する情報の1つとして、手元のミニPCのリソース情報を残しておきたいと思います。 項目 値 備考 筐体 Shuttle SH570R8 https://shuttle-japan.jp/sh570r8/ CPU Intel Core i9-11900 8コア 16スレッド メモリ RAM :64GB NVMe:256GB RAM 64GB+Memory Tiering機能でNVMeのSSD 256GB(RAMの4倍) ストレージ 1TBのNVMe SSD Memory Tiering機能でメモリとして使用 1TBのNVMe SSD HoloDeckコンポーネントのデプロイ専用 1TBのSATA SSD HoloConsoleとHoloRoute...

VCF HoloDeckのデプロイ 事前準備編

  こちらの投稿 に引き続きVCFをなんとか自宅で動かせないかとアレコレ考えていたところ、VCFのクローズド環境をデプロイすることができるHoloDeckというツールがありました。 公開ドキュメント によるとHoloDeckのSystem RequirementとしてそれなりのCPU、メモリ、ディスク容量が必要になりますが、今回は とりあえずVCFの基盤をデプロイして色々触ってみる ということを目的にしているため、多少リソースが足りなくてもデプロイだけはできるのではないかという目論見で自宅のミニPCにデプロイしてみます。 今回は、HoloDeckをデプロイするにあたり、親ESXiとなる物理的な機器にインストールされたESXiに対する簡単な設定と、HoloDeckを触る際の踏み台となるHoloコンソールのデプロイ、HoloDeckの出入り口となる仮想ルータ(Holo-Router)のデプロイまでを記載します。 以下は 公式ドキュメント から引用した画像ですが、オレンジ枠内が対象です。 大まかな流れは以下の通りです。      1.親ESXiの準備     2 .HoloConsoleの準備とデプロイ     3 .Holo Routerのデプロイ 1.親ESXiの準備 HoloDeckは、仮想マシンとしてのESXiを含めたVCFに必要なコンポーネント一式を親ESXiの中に仮想マシンとしてデプロイするツールです。なので親ESXiに対しての設定はほとんど不要ですが、唯一NW関連で少しだけ設定が必要になります。 今回の検証では親ESXiは、OSインストールだけ行って管理コンソールにアクセスができるだけ、という状態から始めます。 まずはESXiのWeb管理コンソールにログインして、仮想スイッチを作成します。 ネットワーク>仮想スイッチ タブに移動後、「標準仮想スイッチの追加」をクリックします。 以下の通り設定して、「追加」をクリックします。  -vSwitch名:VLC-A  -MTU:8000  -アップリンク:削除 同じことを繰り返して、もう一つ仮想スイッチを作成します。 マルチサイトの検証をしなければ不要ですが、せっかくなので作っておきます。  -vSwitch名:VLC-A2  -MT...